『八月のクリスマス』
2004年9月24日 韓国映画写真館を営む青年ジョンウォンは、病に冒され死を宣告された身。しかし取り乱すことなく粛然と暮らしている。写真館には好きな女の子の写真を引き伸ばしに来る小学生や、家族写真の撮影に訪れる人たちでにぎやかだ。駐車違反取締員の女性タリムも、違反車の写真を現像するため店にやって来る。タリムは穏やかなジョンウォンに親近感を感じ、ふたりはデートを重ね惹かれ合う。だが、いよいよ死期が迫っていると知ったジョンウォンは、タリムの前から姿を消してしまう。
『カル』と同じ俳優・女優の映画とは思えないくらい、しっとりとした映画。ストーリーはとても単純だけど、その時その時の主役ハン・ソッキュの表情がいい。
未来がない自分に残された時間はどう使う?
あきらめとも、悟りともとれる穏和な表情。でも、本当は心の中は恐怖でいっぱい。
泣き叫ぶでもなく、残り少ない時間を恋愛に費やすというわけでもなく、淡々と時が流れていく。
今流行の韓流ドラマを見慣れている人にはすこし物足りないかも。
しっとり系の映画がお好きな方にはなかなかオススメ。
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