『ホテル ビーナス』
2004年11月20日 映画ワケありの流れ者たちがひっそり暮らすホテルビーナスに、ある日不思議な父娘が現れた。頑なに心を閉ざす娘に、ホテルの世話係でもあるチョナン(草なぎ剛)は心を配る。それとともに、他の住人たちも少しずつ前へ向かって歩みだそうとしていく……。
見始め、「なんで韓国語でなければいけないんだろう」とずっと疑問だったけど、最後ある人物の一言で「ああ、そうだったのか」と頷いた。
この映画は同じ言語を話すことで統一感を出している(もちろんチョナンカンは日本人であることは所々でにおわせている)
『2046』は、俳優達の母国語(広東語・北京語・日本語)を話させ、現実世界では通訳がなければ通じないはずなのに、異言語でも普通に会話を成立させていて、観客には違和感を感じさせない。
「言語」をひとつにファクターとして、映画に厚みを持たせている。
日本人にもドイツ人にも、当たり前のように、英語を話させるハリウッドとは大きな違い。
前評判だけの映画と思っていたけど、ストーリーに引き込まれていくし、最後は不覚にも泣いてしまった。
むちゃくちゃ感動というわけではないけど、淡々とすすんでいくストーリーはよかった。
ちょっとおしゃれでちょっと感動したいときにはオススメ。
でもね、ぼーっとしている私がいけないのか、最後のクレジットが出るまで、メインキャストの半分が韓国俳優と気づかなかったし、
ボウイが「●☆▽〜」というまでは、ビーナスが「◎▽◇」とは気づかなかった!
最後に登場した、トサカ頭の香取クンがその後どうなったか知りたいなぁ〜
テレビ番組「チョナン・カン」を見ていれば、もっと楽しかったのかな。
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